ひろくんの映画ブログ

映画好きの大学生。映画は2時間座っているだけで人生が変わるかもしれない。それが映画の魅力だと思っています。 「映画のこれなら誰にも負けない」ところをみつけるためにブログをはじめました。 基本、映画レビューですがたまにブックレビューや雑談が入ります。

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【映画レビュー】『スパイダーマンスパイダーバース』実写から距離を取る英断

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はじめに

これを上半期ベストどころか、もう既に今年ベストにあげる方が多い大傑作スパイダーマンスパイダーバース』のBlu-rayが8月7日に発売されました!

 amazon限定で特典ディスクが1枚多い!!


僕はこの映画は劇場で観た時から、本当に大好きでレビューを書こうにも感情が爆発しちゃってまとめきれなかったので、この度Blu-rayで細かいところを確認しながらレビューを考えました。

 


少し話が逸れますが、

自分は映画評論家ではなくただの映画好きですので劇場でレビューを考えながら映画を見ることにはすごく反対で、1人の純粋な映画好きとして楽しみたいというちょっとしたポリシーがあります。

書くことが思いつかないけど超面白かったら、レビューなんて「超面白かった」の一言で十分だと思います。

 


落ち着いて考えた時にこの映画は、

実写に近づこうとせず、むしろアニメの深度を行けるところまで潜っていたのが最大の魅力だと思っています。


実写作品における二極化

その例としてここ10年のアカデミー視覚効果賞に注目してみました。

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ここ10年はCGの発達により、アニメと実写の境目が非常に曖昧になってきました。

もちろんそのようなCG技術のクオリティの高さは評価に値しますが、
その反動としてあえてCGを使わない実写にこだわった作品が評価されるようになったのです。

 
このように『ロードオブザリング』から『アバター』まではCGの技術の進歩がぐんぐん成長していき、

その反動かのように翌年の『インセプション』でCGではなく特撮などの実写にこだわった作品が受賞し、ある程度CGの技術が進歩して実写に近づいてくると、

「どうせCGでしょ?」と感じるような“CG慣れ”が発生してしまい、

 


「え、これもCGなの?」

と感じる時代から

「え、これも実写なの?」

と言われるようになったと思います。

 


ここ数年は『ジャングルブック』などの“少年以外全てCG”と宣伝した作品が受賞するものの、

2018年は猿の惑星 聖戦記』が受賞してほしかったのに、特撮にこだわった『ブレードランナー2049』が受賞したということはやはり実写作品の方が評価されているのかもしれません。

 この三部作が受賞しないのはおかしいですよ。


一方アニメ作品を見ていきますと、

 

ここ最近のアニメとスパイダーバースの功績

まず先に歴代のアカデミー長編アニメ映画賞を列挙します。

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このように部門が創設された当初はCGアニメーションだけでなくスタジオジブリやアードマンのクレイアニメが受賞していたわけですが、

ここ最近はほとんどがCGアニメ、というよりディズニーかピクサーが総なめに近い状態になっています。

 

もうディズニー/ピクサー作品のCGレベルの高さはもちろん受賞に値するもので、水の表現なんかもうリアルすぎます。


ただあまりにもCGのレベルが発達してくると、

例えば今年の実写版『ライオンキング』との境界線が曖昧になってきていると思います。

 

もちろんカテゴライズすることは可能ですが、観客からしたらはっきりとした違いはなくなってきていると思います。

 


だからこそ『 スパイダーマンスパイダーバース』は映像を見ているというより、

コミックを読んでいるような作風にして。CGも使いながらも大勢のスタッフによる手書きのカットによって成立していました。

 

これによって視覚効果賞における実写とCGの二極化のように、

いったんここでディズニー/ピクサーのCGアニメと違って、いかにもアニメのような作品が今後は対等していくのではないのか?

そう思えてくるのです。

実際『リメンバーミー』が受賞した時も『ゴッホ最後の手紙』という世界中の油絵画家たちによってゴッホの絵を動かしていく大傑作がノミネートされていました。

 『リメンバーミー』も良いけど、『ゴッホ最後の手紙』も最高なので是非。

以上のことからスパイダーマンスパイダーバース』の受賞によっていまのディズニー/ピクサーの一強の勢力図が塗り変わることで、『千と千尋の神隠し』以来の日本のアニメが受賞する可能性など、非常にメモリアルな作品になれたのだと考えます。

 


読んで頂きありがとうございました。

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