はじめに
この記事を書いているのか8/7なのですが、
今回紹介する『マーウェン』なんと8/8に多くの劇場で上映が終了してしまいます❗️❗️
そもそもこの映画は日本ではミニシアター系の作品に分類されると思うのですが、
ゼメキスですよ?
あのロバートゼメキスですよ?
ゼメキスの映画がミニシアター系にかかるようになってしまったのが意外というか、普段映画見ない人たちも『バックトゥザ・フューチャー』『フォレストガンプ』の監督となれば観に行くインセンティブが働くと思いますが、残念ながら大人の事情でこのような形になってしまったそうです。
なぜこのような小規模公開になってしまったのか?
これは僕が調べたのですが本国アメリカで当たらなかったのが大きかったのではないかと思われます。
アメリカでは去年(2018年)の12月に公開されたのですが予想を下回る残念な結果に終わってしまいました。
理由としては『メリーポピンズリターンズ』『アクアマン』『バンブルビー』という錚々たる面子に完全に負けてしまったからだそうです。。。。。
完全にブロックバスターに押し潰されてしまいましたよね。
というわけで上映ギリギリにTOHOシネマズシャンテにて観て参りました!!
鑑賞後(レビュー)
まずはFilmarksのあらすじと、公式の予告編をみていきましょう。
5人の男に暴行されたマーク・ホーガンキャンプは、瀕死の重傷を負い、9日間の昏睡状態に陥る。目が覚めたときには自分の名前も覚えておらず、歩くことさえままならなかった。脳に障害を抱え、襲撃の後遺症(PTSD)に苦しむ彼はまともなセラピーも受けられず、治療代わりにフィギュアの撮影を始める。 自宅に作った空想の世界“マーウェン”では、G.Iジョーのホーギー大佐と5人のバービー人形が迫り来るナチス親衛隊と日々戦いを繰り広げていた。次第にマーウェンの写真は評価され、やがてマークの個展が開かれることになる。“マーウェン”で戦う勇気を与えられたマークは、避けていた暴行事件の裁判で証言しようと決意するが・・・
この映画一言でいまとめるなら
ゼメキスが手がけると、
映画はこんなにも豊かになるのか!
と感動させられました!
この映画って予告で見たらわかる通り現実の世界と主人公にしかみえない人形たちの世界がシームレスに描かれるのですが、
そこまでCGとか使わなくても十分映画として成立するんですよ。
『トイストーリー』みたいに人形たちのパートと人間たちのドラマパートを描くのはゼメキス以外の監督でもできると思うのですが、
人形たちのパートの迫力が半端ない。
例えるなら『トイストーリー3』の冒頭の汽車のくだりが2時間続く感じです!
しかも主人公のマーク生み出す人形たちは自分を含めて常に現実世界の誰かを投影したものなのです!
こうやってモーションキャプチャーを使うという半端ない手間の掛け方をしているんですよ!
だからこの映画の元ネタが『Marwencol』というドキュメンタリーだったのが、このようなTHE映画的表現によって【間違いなく自分は映画を観に来ている】と感じたんですよね。
この感覚は『バックトゥザフューチャー』や『フォレストガンプ』を見ている時に感じたものと同じなんですよ!
たしかに映画のドラマの大きさはこじんまりとしていてミニシアター系で上映されるのもわかるのですが、
蓋を開けてみたら超ゼメキスの作品だったのでこの公開規模でもう上映が終わってしまうのはもったいない!
今後も名画座や ミニシアターで上映されていたら是非観に行ってください!
長文お付き合い頂きありがとうございました。