「なんか最近、このブログはホラー多めだな」「なんだまたホラー映画か。。!」と思ってるそこのあなた!
今回はジャンルで言うならホラー映画になるが、同時に良くできたアクション映画でもある『マニアックコップ』三部作を紹介しようと思います!
後ほど詳しく述べますが2作目なんか完全にアクション映画です。。笑
・マニアックコップ/地獄のマッドコップ(1988)
これは日本では劇場未公開でテレビ放送の際に『地獄のマッドコップ』の題で放送され、後にシリーズ化されて『マニアックコップ』で統一されました。
この映画は冒頭から最高でして、
夜中のNY、強盗に襲われてる女性が警察官の格好をした男に助けを求めるが男は女性を殺し、強盗を逃す!というもの。笑
そこから警察官による殺人事件が連続していくのですが、その警察官の正体がコチラ!
マットコーデル!!
簡単に彼のルーツを説明しておくとNY市警時代に市長と警察上層部の汚職に気付くも、それが仇となって無実の罪で投獄される。さらに彼が捕まえてきた囚人達によって顔を切り刻まれる。
そこで死んだと思われたコーデルは突然意識を回復させマニアックコップとして目覚めたのである!
ざっと言えばこんな感じです。
ざっと言っただけでもお気づきなると思いますが、
街中で連続殺人する必要なくね??
ということ。笑
いやホントにこれって作品の根幹ですからね。笑
コーデルも自分をはめた市長や汚職警官などの不正にまみれた体制側に制裁を加えれば良いのに、なぜか弱者ばかりを狙う!
でもこの映画の中々面白いところが、警察官を信用ができない怖さが描けているんですよ。
もうこの1作目の一番面白い場面は、
警察官が信用できない!
いつ撃たれるかわからない!
と噂される中、
ある老婆(というかババア)が運転していた車がパトカーに止められるんですよ。
それで警察官がババアに「免許証みせて〜」って言ったら、
問答無用でババアが「殺されてたまるか!」って銃を構えて警察官をヘッドショットするんですよ!!笑笑
いやいやいや、、💦💦
ババアそれはいくらなんでも、、、笑
普通の警察官をマニアックコップと間違えたとしてもヘッドショットはダメだろ!笑
正直、この映画の一番面白いのはマニアックコップが出てる場面でもなく、このババアの場面です。
とはいえ、とはいえですよ!
この映画はホラーなのにアクションが良いと先述した通り、終盤のカーチェイスはtheアメリカの90年代アクション感が全開で全くホラーじゃなくなるんですよ!!!
ホラーとしての始まった映画が最後の最後でアクション映画的な展開で収束していくのです。
だから見終わるとホラー映画というよりも、アクション映画を見たという感覚の方が近い。
そして、
このままアクション映画としての側面をもっと膨らませてくれたのが三部作でも一番面白い『マニアックコップ2』となります。
・ソフト情報
左がBlu-rayで右がDVDです。
そう三部作どれも入手しやすいとはいえませんが比較的この1作目が最も手に入れやすいといえます。
なぜなら日本国内でdvdだけでなく、Blu-rayもリリースされているからです。
しかも日本版だけ2バージョンが収録されていまして、映画本編は87分なのですが、日本のテレビ放送時には6分長い93分版が放送されたそうです。
そして日本版Blu-rayではその6分の追加された映像を見る事ができます!
何故日本のテレビのためだけに別バージョンがあるのだろう?
これがずっと素朴な疑問でしたが、ある時ひょんな事で解決しました。
それが『真夜中の処刑ゲーム(1982年.旧題『反撃』)』と『要塞警察(1976)』のBlu-rayがセットになった『籠城映画2本立てエクストリームエディション』というアホなタイトルの商品がありまして、
こちらもオススメなのでリンク貼っておきます。(通常のDVD版にはブックレットがなさそうですが、シンプルに名作なのでリンク貼っておきます。
めちゃめちゃ面白いんで!)
そこについてたブックレットを読んでいるとなんと『マニアックコップ』に言及されていました!
なぜ当時は日本の放送のために別バージョンが作られたのか?
当時は日本とアメリカのテレビでの映画の放送が盛んであり、2時間の放送枠のうちCMを除いても90分は必要であった。そこで当時は90分を切った作品でも、後の放映権のセールスのために90分が超えるように予め撮って置いた。
というのが答えだそうです。
・マニアックコップ2(1990)
これがめちゃめちゃ面白い!
シリーズ全部見る必要はない、なんなら1作目すら見なくたって、構わない!
このブログを読んで『マニアックコップ2』の素晴らしさが伝わり見てくれたならば俺はそれで良い!
この作品の見所はなんといってもアクション!とにかくアクションが良い!
まずカーチェイスからすごくて、
この写真だと画質が悪くて伝わりにくいかもしれませんが、
このようにコーデルが女性の腕を車のハンドルにくくりつけて、車を進めます。
そしたら車は坂を急降下していくなか車体に女性がしがみついたままジャンプもするというとんでもないアクションがあるのです!
さらにですね銃撃戦も素晴らしくて、
『ターミネーター』1作目のようにコーデルが警察署を襲撃する大アクションもありまして、
これがまぁドアを開けずにひたすら壁を破壊しながら進んでいくんですよ!笑笑
かっこよすぎか!
当然警察署ですから大量の警官か発砲しても、コーデルはノーダメどころか警官どもを吹っ飛ばしていきます!笑
以上の
【しがみつきカーチェイス】
【警察署での無双】
これはホラーとかの枠を超えてかなり質の高いアクション映画になっています!!
ここで「警察署襲撃とかやりすぎじゃね?」と思う方もいると思いますが、
コーデル自身をハメてマニアックコップに変えてしまった悪徳警官たちを殺しに来たのです!!
さらにクライマックスは自分の顔をズタズタにした囚人たちに会いに刑務所にも向かう!
そう、『マニアックコップ2』は本来1作目で描くべきだったこの作品の本筋を辿っているのです!
あんだけ1作目を見て「一般人殺す意味ないし、自分の復讐は?」と突っ込ませといて、期待をはるかに超える突っ込み返しがくる!
これはもう『マニアックコップ2』を見るしかなくなったんじゃないですか?
・ソフト情報
2作目のソフトは1作目ほど供給されていないのでDVDと併せてVHS版のリンクも貼っておきます。
ちなみに自分は日本語字幕付きの輸入Blu-rayで見ましたが、日本語字幕有りでしたので東京にお住まいの方は新宿のビデオマーケットさんやディスクユニオンさんで探してみるのもありかもしれません。
・マニアックコップ3/復讐の炎
もうここまで読んで本当に頂いてありがとうございます。
ここまできたら3作目も面白いのかな?
と思うじゃないですか。
正直、個人的には一番がっかりであんま感想も出てこなかったのがこの3作目です。
今回はコーデルが悪魔崇拝の力で復活するというのですが。。。
悪魔崇拝って。。。
いやまぁたしかに前作で死んだから復活する原因を考えたのはわかりますよ。
でもそれって必要なんですかね?
そんなこと言ったら1作目と2作目だってなんでコーデルは生きていたのか?
それは単に【コーデルは不死身のマニアックコップだから】これ以上もこれ以下もなくそれで良いんですよ。
それなのに3作目です悪魔崇拝とか絡めてきて、話が変な方向に向かってしまっている。
ようするに【理屈なしで面白い映画に理屈を付けたせいで面白さがなくなる】典型例だと言えるでしょう。
しかも監督名もアランスミシーなので、きっと現場でも色々とあったんだろうなと伺う事ができます。
アランスミシーとは?(ニコニコ大百科より)
監督が、降板する等の事情により自身の作品として責任を負いたくない場合
映画が、TV放送される際に納得がいく編集がされなかったと判断した場合
など全米監督協会が定めた規定に該当する場合に、協会の審査・認定により「アラン・スミシー」の使用が許可される事になった。
アクションの方もトータルで判断すると2作目には及ばないのが正直なところですが、挙げようと思えば病院での担架からの銃撃などもかっこよかったなと感じます。
うん、まぁそれくらいかな。笑
・ソフト情報
無理に見なくて良いというか、ほかに見るべき映画があると思いますがこの3作目はVHS版で止まっておりDVD化されていません!
さらにVHS版もamazonではみつけられなかったです。。。
自分は日本語字幕付きの輸入Blu-rayでみました。
そちらは東京だと新宿のビデオマーケットさんやディスクユニオンさんなどがお勧めです!
・最後に
この手のシリーズ紹介記事はどうしても最初に熱が入ってしょーもない続編でどんどん冷めていくという特徴がありますよね。
とりあえず1作目、2作目は
いやなんなら2作目だけでも見てください!
長文読んで頂きありがとうございました!