ひろくんの映画ブログ

映画好きの大学生。映画は2時間座っているだけで人生が変わるかもしれない。それが映画の魅力だと思っています。 「映画のこれなら誰にも負けない」ところをみつけるためにブログをはじめました。 基本、映画レビューですがたまにブックレビューや雑談が入ります。

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【SWレジェンズ第11回】Ep5とEp6を繋ぐ大傑作スピンオフ『帝国の影』

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1.はじめに

今回は『Ep5帝国の逆襲』と『Ep6ジェダイの帰還』の空白の1年間のルークたちを描いた『帝国の影』を紹介します。

レジェンズ扱いなのが残念すぎる大傑作なので、普段はレジェンズ読まない方々にもこの作品はお勧め致します。

 

なんといっても今作は人気すぎて小説、コミック、ゲームの三媒体で製作されたスターウォーズの中でも大人気スピンオフなのです!

しかもコミックで今作の番外編も作られているほど。(残念ながらそちらは未翻訳です。)

 一応、日本では発売されていませんがスローン三部作もコミック化されているのですが3つの媒体で展開されたレジェンズ作品は今作だけですし、しかもきちんと日本語訳されているのがすごい!

 

というわけでまずは”どのタイミングで読むのがベストなのか?”、

”なぜこれまでより過去の話なのに11番目に紹介したのか?”というところから、

”小説版とコミック版の違いに触れながら”内容と感想を書こうと思います。

 

2.どのタイミングで読むのがベスト?(←レジェンズ初心者向けトピック)

2-1.初心者の方へ

基本的には初めてのレジェンズ作品として『帝国の影』を読んでも何も問題ありません。

 

オリジナル三部作(Ep456)を観てから、この本を読むと

「あーーーーー!!!

繋がったーー!!

そういうことか!!」

ってなりますので普段レジェンズ読まない方にもお勧めします。

そこからレジェンズの良さを知ってもらい『スローン三部作』を読んで頂きたいです。

 

 

 

とはいえ、、

 

とはいえですよ。

 

何故私がこの作品を11作品目に選んだのか?

 

2-2.レジェンズオタクへ

レジェンズ作品群を読み進めていくのであれば『帝国の影』は後回しにしても構わないと思います。

 

何故なら前から何度も言っていることですが、

レジェンズ作品は作品内の時系列よりも出版された順番を重視するべきだからです。

 

では『帝国の影』はいつ頃出版されたのでしょうか?

わかりやすく表にまとめて見ました。

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このようにレジェンズ作品は複数の作品が同時進行で作られています、その中でスムーズに読み進めていくうえで『帝国の影』は『コレリア三部作』『カリスタ三部作』の2作目にあたる『ダーグセーバー』の後に書かれた事がわかります。

 

特に『ダークセーバー』が重要でして、

ダーガ・ザ・ハットって覚えていますか?

こいつです。

メイデン将軍を殺したやつです。

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このダーガザハットはブラックサンの残党勢力として登場しました。

 

時系列的には前にあたる『帝国の影』ではブラックサン時代のダーガザハットが登場します!

 

この感動を味わうためにも時系列順で読むことをお勧めします。

(まあダーガザハットと再会して感動する読者がいるかは疑問だけど。。笑)

 

3.どんな内容なの?

 ルーク、ランド、そしてはみだし者ダッシュレンダーを仲間に加えてカーボナイト凍結されボバフェットによって運ばれるハンソロ救出作戦を展開していた。

 

一方で皇帝とダースヴェイダーの次に権力を持つとされる犯罪組織ブラックサンの首領シゾールはヴェイダーを倒し、皇帝に次ぐ権力を手に入れることを目論んでいた。

シゾールは皇帝の信頼を得ておりヴェイダーとの会話を横目で聞いているとルークスカイウォーカーがダースヴェイダーの息子であり、ヴェイダーは皇帝に対してルークを生け捕りにしようと説得しているところから、自身がルークを暗殺する事でヴェイダーを出し抜くことを決意する。

 

レイアはルークを暗殺しようとする者の正体を調べるために、皮肉なことにブラックサンと連絡をとってしまう。

シゾールはレイアを自身の根城に人質にし、ルークが救出しにくるのを待ち構えるのであった。

4.みどころ

4-1.ルークが緑のライトセーバーを作る場面

今作にはルークがクラウドシティでベンからもらったライトセーバーを落としたため、『ジェダイの帰還』に登場する2本目の緑のライトセーバーを作る場面があります。

 

この場面を小説に入れるのはなかなか粋な演出で、

実は『ジェダイの帰還』のカットされたライトセーバーを作るシーンなのです!

こちらがその未公開シーン


Luke Skywalker makes his new lightsaber (1080p, original, deleted scene clip)

つまり『帝国の影』ではきちんと『ジェダイの帰還』につなげるために本編に採用されなかった場面を組み込んでいるのです。

 

4-2.シゾールがかっこよすぎる

今回の敵となるブラックサン首領シゾールの策士っぷりがスローンを連想させます。

例えばシゾールがヴェイダーに反乱軍の基地の教える場面があるのですが、これは潰そうとしているヴェイダーと背後にいる皇帝の信頼を得ると同時に、実はその基地にある造船所のオスロ輸送社は過去にブラックサンからスパイスを横取りした過去があるために、帝国に停滞組織の殲滅を肩代わりしてもらう事になるわけです。

 

この策士の頭の中をのぞく事ができるのも小説ならではの面白さかと。

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4-3.テラスカシが登場!

あの映画『ハンソロ』でキーラが格闘技テラスカシを習得しているというセリフを覚えているでしょうか?

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テラスカシとは格闘技の事なのですが、今作でシゾールの家臣グリがテラスカシを使うのが元ネタなのです。

ちゃっかりテラスカシがカノン入りしているのも『ハンソロ』の脚本を手掛けたカスダン親子のオタクである息子ジョンカスダンのファンへの配慮ですよね。

 

そしてこのテスカシを基に、1998年にプレイステーションで発売されたスターウォーズの格ゲー『マスターオブテラスカシ』につながるわけです!

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4-4.カンティーナに入れた感動

『新たなる希望』においてカンティーナの酒場にC-3PO、R2-D2が入れなかったシーンがありましよね?

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今作ではレイアとランドがカンティーナで待ち合わせを行う場面がありまして、実はランドがカンティーナのマスターと知り合いという事からC-3PO、R2-D2が入店を許可されるのです!!

 

まぁ、だから何だ。と言われたら反論できませんが、

ちょっとだけ感動しますよね。笑

 

4-5.ルークの発言から若さ、成長を感じる

今回は【第11回】ということで、これまで紹介してきた作品ではジェダイマスターとしてのルークスカイウォーカーが描かれていました。

そんためどこかベンやヨーダに近い、達観しているというか悟っているたたずまいをみせていたのに対して、今作ルークはまだ『帝国の逆襲』直後ですので、久々に若いルーク、ヨーダが言うところのyoung  skywalkerに出会えます。

 

もうねこの時代のルークじゃないと見せないような態度があるんですよ!笑

それはランドの料理に対してルークが、

 

「ギジューシチューだって?

おんぼろブーツのプラスチックを溶かして肥やしを混ぜ、池のヘドロをたらしたみたいだ。臭いだってそれとそっくり―」

 

 めちゃめちゃド直球でディスっています。笑

このようなルークを久々に見た気がします。

 

そして更にルークって無鉄砲な若造みたいな印象があるじゃないですか。

『新たなる希望』でどうやってデススターの排熱口にプロトン魚雷を当てるか悩んでいる時に、

ルークだけ

「故郷でT-16で

大ネズミに命中させたよ

2メートルくらいのね」

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という余裕ぶりをみせていますが、笑

 

今作では、

「もしフォースの導きがなかったら?

俺は死んでいた。。。。」

と戦場において死の恐怖に直面する場面があります。

 

このように場数を踏んでいくうちに『ジェダイの帰還』の冒頭のジャバの宮殿のルークのような落ち着いたジェダイの騎士へと成長していく過程が見ることができます。

 

4-6.グリードの甥が登場

今作ではあの「ハンが先に撃った問題」を残すことになるローディアンのグリードの甥アヴァロが登場します。

たしか賞金稼ぎなどアンダーグラウンドな一族なのでアヴァロはブラックサンの連絡員を行っています。

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4-7.ヴェイダーは知ってるぞ!笑

これは本当に小話なのですが、

よくヴェイダーが失敗を報告しにきた士官をフォースチョークで絞殺す事があるじゃないですか。

あれって最悪なポジションだと思うのですが、なんと今作でヴェイダーが士官同士がくじ引きをして負けた者が報告しにきている噂を知っているくだりがあります。笑

 

4-8.ユビーズ族のヘルメット

今作でレイアが変装するためにユビーズ族のヘルメットをかぶるのですが、

ユビーズ族というのは『ジェダイの帰還』のオープニングでレイアが被っていたものです。

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こういう整合性のとり方も上手いのがこの作品の良さであります。

 

ちなみにカノンですが映画『ハンソロ』においてベケットの変装が『ジェダイの帰還』のランドのそれと同じという演出のエッセンスは今作がルーツでしょう。

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4-9.「嫌な予感がする」「1138」

今作はスピンオフでありながら、本編レベルの作品である!

という正当性の担保がきちんとあります。

 

まず必ずいつも出てくる「嫌な予感がする」というセリフですが、レジェンズ作品でも出てくるのですが、今作はかなりの変化球が飛んできました。

 

ルーク「お客が来そうな気がする」

ランド「ここにいれば誰にもみつかりっこない」

ルーク「賭けるかい?」

ランド「くそ、そいつは口に出さなくていいぞ」

ルーク「何だって?」

ランド「何も言うな。『嫌な予感がする』って言いたいんだろ」

 

これは映画でもやってほしいですよね。

『最後のジェダイ』のBB-8が実は言っていましたみたいな変化球ではなく、こういう変化球をやってほしいですよね。

ね!

頼んだぞJJ!笑

 

そしてさらにクライマックスのパートで、

 

シゾールの館の見張り「セクター1138どうした?」

 

というセリフがあります。

スターウォーズではジョージルーカスの『THX-1138』から、映画のどこかに必ず1138という数字が隠れています。

今作でもそれを行っているという細かさにびっくりしたのと、スピンオフでありながら本編であることを強調しているのではないでしょうか。

 

4-10.ドロイドたちがファルコンを操縦

今回はC-3PO、R2-D2のコンビがファルコンを操縦する一幕があります!笑

 

そこで「ファルコンを操縦できるのか?」とC-3POに尋ねると

 

「最初からプロトコルドロイドじゃなかった。

転換装置にプログラムされたり、1か月まるまるショベルローダーを操作したこともあるんだぞ!」

 

という。

え、そうだったの!?!?

というちゃっかりとC-3POの過去話が出てきます!

 

4-11.コミック版の小説版との相違点

大きく二つありまして、

一つはシゾールがルークがヴェイダーの息子だと最初から知っている設定に変更されているので、小説版にあったルークとヴェイダーの親子関係へと推理している姿がカットされています。

まあ、あれは小説ならではの魅力だと思うのでコミックでカットされたのは仕方ないかと。

 

もう一つが、ボバがタゥイーンにソロを運ぶ前に賞金稼ぎIG88に横取りされそうになるくだりがありまして、

小説でボバがタゥイーンに直行せずにガルにいた経緯がこのIG88との戦闘によって負ったスレーヴⅠのダメージからタゥイーンでの戦闘を考えて修理のためにガルに向かったとわかります。

 

しかも現在ではIG88が熱くなりそうでして、

レジェンズではA~Dの4体が出てくるのですが、カノンの方では現在製作されているTVドラマ『マンダロリアン』にIG88が登場するそうなのです!

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 ちょっとこれはIG88が盛り上がってくると思うので、ぜひ今のうち先取りチェックをしてみてはどうでしょうか。

 

5.最後に

 この小説の面白さは本編を補完するという意味ではある種『ローグワン』に近いものを感じると思いますが、今作『帝国の影』はルークなどの主要キャストが登場するのでこっちのほうがかなり正当性を感じるのです。

 

今作はカノン(正史)とされていないのですが、語句の意味を考えれば今作の方がよっぽど正史らしいと思います。

それでありながらシゾールの策士家ぷりが、スローンの思考を文で読み取るあの読書の喜びと通ずるものがあるんですよね。

 

正直、傑作すぎてイウォークアドベンチャーとかホリデースペシャルとかやるなら、こっちを映画化してほしかったとすら思えてきます。

 

というくらい大傑作、百聞は一読に如かずですのでお勧め致します。

 

長文、つたない文章ですが読んで頂きありがとうございます。

 

amazonのリンクを貼っておきます。

スター・ウォーズ 帝国の影

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