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【SWレジェンズ第9回】スタトレ作家が描く宇宙の神秘『クリスタルスター』

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 ありがたい事なのかディスったらアクセス数が急に増えた『カリスタ三部作』の1年後を描いた作品です。

 

今回は前回とは違い超おすすめします!

巻頭のおさらいで『カリスタ三部作』に触れてるので、そっちは飛ばして『ジェダイアカデミー三部作』→『クリスタルスター』でも問題ないと思います。

 

※リンクからそこのあらすじ等確認できます。

 

 

 

1.はじめに

前回の記事で紹介した「カリスタ問題」の影響をもろに食らったのが本作です。

 

カリスタ三部作の1作目ジェダイの遺児』と今作『クリスタルスター』は同時期に出版されました。

2つの作品は11ABYを舞台にした『ジェダイアカデミー三部作』の続編に当たりますがジェダイの遺児』は12ABY『クリスタルスター』は14ABYを舞台にしているため出版は同時期でも物語的には年単位にズレがあるわけです。

 

それなのに『ジェダイの遺児』のラストにルークは女性ジェダイ,カリスタと結ばれたのに、何故か今作『クリスタルスター』には登場しないどころは一切触れられないのです。

 

なんなら今作のルークは

「恋だの愛だのうつつをぬかしてる暇もない。」

とみんなの疑問をぶった切ります!笑

 

この作家間の連携不足によって生じた矛盾が「カリスタ問題」です。

それを解決するために12ABYと14ABYの2年間のブランクを利用して『ダークセーバー』と『黄昏の惑星』を出版し、カリスタがルークの前から姿を消すまでを描きました。

それらを『ジェダイの遺児』と合わせたこじつけ三部作が『カリスタ三部作』です。

 

2.どんな内容なの?

 レイアが惑星モントコドルに訪問中に3人の子供たちが誘拐された。一緒にいたチューバッカは重症をおっており、早急に操作を開始するがモントコドル政府は身代金目的の誘拐と判断した。だが誘拐の背後にダークサイドの力が働いていると考えたレイアは独自で捜査を始める。子供たちは帝国再生をもくろむフィレーレ人ヘスリアに誘拐されたのだ。

一方でルークとハンはブラックホールとクリスタルスターの近くにある人口惑星クリシアステーションでワルーという存在が人々を回復させる儀式を行っているという情報が、新たなジェダイの可能性を考え調査にきていた。

 

3.今作のみどころは

3-1.テンポが良い

スターウォーズって映画も小説も三部作を基本にしがちですが、ペースが遅くなりがちですよね。

 

映画だと『ファントムメナス』『クローンの攻撃』は好きですけど『シスの復讐』のためにある感じは否めません。

それに『最後のジェダイ』もただファーストオーダーの船から逃げるだけの2時間30分で全くといっていいほど話が進みませんでした。

 

小説の方でも『ジェダイアカデミー三部作』はどうしても最初の方はスピードの遅さを感じてしまいました。

 

それに対して今作は1作品の中にsw作品初参加のヴォンダNマッキンタイアの世界観が凝縮されているのです。

この作家は『スタートレック』の小説を手掛けたりしています。

 

しかも物語の展開の仕方が本当に上手いと思っていて、これまでのスターウォーズとは違って常に動きながら話が進むのです。

 

普通なら訪れた星でトラブルが起きるのは定番ですが、まずはその星についての情報がトラブルが起きるまで説明されるのが基本パターンです。

 

それに対して今作は

「子供たちが誘拐された!」

という緊迫した状況から物語が始まり母親であるレイアが捜索をする過程でその舞台となる惑星モントコドルの情報を説明していく構成になっています。

読み手が「説明されてんなー」と感じる所でペースダウンしないため、テンポが良いのだと思います。

 

3-2.独特な設定の数々

3-2-1.結晶化するクリスタルスター

前述したように今作には他のスターウォーズ作品とは違った独特な要素が詰め込まれています。

例えばタイトルにもなっている「クリスタルスター」はブラックホールの近くにある白色矮星で、古く燃焼を止める宇宙に熱を吸い取られ凍りつき結晶化している事からそう呼ばれています。

 

3-2-2.この世のものではないワルー

そして謎の力を持つワルーも異彩を放っています。

ビュアルも凄まじくて金色の鱗を持った肉の塊が低い声で話しかけてくるそうです。笑

しかも鱗の中から血肉が滲み出てきます。(キモい!)

中々のインパクト。。。

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人々を回復させるヒーラーとしてクリシアステーションにて教祖になっていました。

 

一見フォースの使い手のように見えますが、ルークはワルーからフォースを感じる事ができません。。。。

しかもどんどんルークはワルーにのめり込んでいきます。

このくだりは完全に新興宗教にハマったようにしか見えません。笑

 

でもワルーの正体は凄まじくて、なんと別次元からテレポートしてきた生命体だったのです!笑

 

帝国時代ヘスリアが指揮するクリシアステーションの研究所ではリアルスペース、ハイパースペース以外のアザーペースという次元の研究の指揮をしていました。

その時にブラックホールと結晶化する惑星という特殊な環境下ということもあり、ワルーという異次元の存在をリアルスペース(3次元)に呼び寄せたのです。

 

ルークたちはワルーを倒そうとするが別銀河の存在なのでフォースという概念が通用しません。

彼はフォースと逆の性質を持つ「反フォース」という異なる力を有していたのです。

 

彼は強いフォースを持つ者のフォースを奪うことで我々には感知できない反フォースを放ち、逆にフォースを弱っている人に与える事がヒーラーに見えただけだったのです。

 

ワルーは元いた世界に戻るためには強いフォースを吸収する必要があったので、ヘスリアは子供達を誘拐したのです。

結果として取り決めを無視しヘスリアを取り込み元の銀河に戻りました。

 

ワルーは元いた銀河に戻るために人々のフォースを吸収するが、時おり逆に人々に与える事でヒーラーと思われていたわけです、

ハンとレイアの子供たちを誘拐したのは彼らのフォースで戻るためだったのです。

 

3-3.ハンとレイアの子供たちのチートぷり

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 今作ではハンソロとレイアの双子のジェイナ、ジェイセン(ともに5歳)、とアナキン(3歳)が血筋の恐ろしさをみせつけます。笑

 

一応、ルークもフォースを纏って他人に見えるように変装し、ハンなどの特定の人物には変装ではなくルークが見えるようになるという細かい技を使いますがワルーに心酔してるだけなので、 やはり今作で輝いていたのは子供たちです。

 

そもそも思い返せば、彼らは生まれた時から標的とされました。

なんせ銀河史になお残したスカイウォーカー家の末裔ですからね。。笑

 

生まれた時もスローン配下のクボースがレイアと子供たちを狙い、ノーグリの部隊を幾度も誘拐のために派兵されました。

その後の復活皇帝によるダークエンパイアの時代もレイアの第3子アナキンの体を求めて皇帝の魔の手が及びました。

他にもエグザキューンが復活した際にも彼が放った獣たちとフォースを使って立ち向かったりしました。

 

生まれた時から超ハードな幼少期(かわいそうに、、、)

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そうこんなハードな経験をしているのに『クリスタルスター』ではまだ5歳と3歳!笑

 

誘拐された際もフォースで壁を作ったり

収容された部屋が寒いためジェイナは空気の分子を動かして暖をとったり

さらに空気の分子をこすって光を作ったり

外の音が聞こえないように防音壁を作ったります。笑

それに対してジェイセンはコウモリやドラゴンと意思疎通ができ操ったりします。 笑

 

そして自力で子供たちで脱出します!!

もうすごすぎる、スカイウォーカー家の血筋恐るべし。。。

 

かわいい顔して、彼らが今後の銀河の歴史を担っていくのが想像できます。

 

4.最後に

 以上のことから今作は異色で独特な要素を持ちながら、登場人物たちがすれ違いを繰り返しながら合流していく物語になっておりしっかりとスターウォーズらしい話に仕上がっています。

 

次回はハンソロやウェッジ、メイデン将軍、デンガーなどスターウォーズの名キャラの出身地コレリアにフォーカスがあたる『コレリア三部作』を紹介しようと思います。

長文読んで頂きありがとうございました。

 

過去記事のリンク貼っておくのでそちらも宜しくお願い致します。

hiro12242377.hatenablog.com

 

amazonリンク貼っておきます。

スター・ウォーズ―クリスタル・スター〈上〉 (竹書房文庫)

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