今回はこれまでのレジェンズ作品の集大成的な作品の『ジェダイの末裔』『暗黒卿の復活』『フォースの覇者』からなる『ジェダイアカデミー三部作』を紹介します。
はっきりいって傑作です!!
そして日本で大人気のエグザキューン登場回です!
1.はじめに
1-1.今作の立ち位置
レジェンズ小説は『スローン三部作』から始まり、『バクラの休戦』、『レイアへの求婚』とEP6からのブランクを埋めていく構成でした。
そして傑作コミック『ダークエンパイア三部作』で時系列的に前進し、とうとうこれまで展開が一つにまとまっていく集大成的な作品がこの『ジェダイアカデミー三部作』です!
(リンクは紹介した過去の記事に飛びます。
そちらもよろしくお願いします。)
1-2.作家間の連携
2018年現在、カノンの方では
『EP789三部作』『ライアンジョンソン三部作』『ゲームオブスローンズ脚本家による三部作』『レジスタンス(アニメ)』『ジョンファブローによるテレビドラマシリーズ』『オビワン』『ボバフェット』
などなど複数の作品が同時進行で作られています。
それと同じように今作が出版されたころも、作家同士が巧みに連携しながら同時に製作していました。
例えば『ダークエンパイア1』はまだ『スローン三部作』が完結する前に出版しています!
だから『ダークエンパイア』の中ではあまりスローン三部作に触れることがなく、「スローン戦役後」という形で処理していました。
実はこの『ジェダイアカデミー三部作』はこれらの裏で製作が開始していたのです!笑
作家同士で電話して連携してお互いの矛盾を生まないようにしていたら、ハンソロとレイアの子供の数が違うことに気が付いて笑ったりしたそうです!笑
特に今作のケ ヴィンJアンダーソンは本当に巧みな作家で、これまでのレジェンズ作品の要素のすべてを終結させながら時系列的も前進しているのです!
2.どんな内容なのか
今作はスローン三部作とは違い、1作ずつが独立しているわけではなく3部作を通して1つの物語になっているため説明するには順を追っていく必要があります。
2-1.ジェダイアカデミー創設
復活したパルパティーンとの決着がついたルークはジェダイオーダー復活のためにジェダイアカデミー創設へと乗り出す。
まずは既に出会ったフォースの観応者であるマラジェイエド(スローン三部作)、カムソルサー(ダークエンパイア)、キラナティ(レイアへの求婚)に声をかける。そして新たな候補生としてガントリス、ストリーン、ドースク81を見つけた。
ルークはかつて反乱軍の基地として使ったヤヴィン第四衛生の遺跡にジェダイアカデミーを創設した。
ルークには自分がマスターの資格があるのか、弟子が暗黒面に堕ちることはないのか不安に思っていた。
2-2. ソロのケッセル再訪
ソロとチューバッカはケッセルの炭鉱業者に新共和国に加わってもらうためケッセルに再訪した。だが2人はケッセルで捕らえられ炭鉱で働かされ、炭鉱でヴィマ=ダ=ボーダ(ダークエンパイア)から訓練を受けた少年キップデュロンと出会う。
ソロとチューバッカはキップデュロンととも決死の脱出を図りモー ブッラクホール星団に飛び込む。そこにはなんとターキンの愛人ダーラ提督率いる帝国の秘密研究所があったのだ。そこではプロトタイプデススターや恒星を破壊する爆弾サンクラッシャーなる兵器も完成していたのだ。
こちらがダーラ提督
「お前だぁぁぁぁぁ!」と言ってそうですが、そんなセリフはありません。
2-3.コルサントを襲う政治不安
アクバー提督は外交任務で訪れたヴォーテックスた際に、彼は運転ミスで現地の”風の大聖堂”に衝突し多くの犠牲者を出す。その責任を取るためにアクバーは提督の座を退き、コルサントを離れ故郷カラマリに戻る。
その後、元首であるモンモスマが原因不明の重病にかかり日に日に体力が奪われていく。
このようなコルサントにおいて軍と政治の中心人物が退いた事で、そのしわよせをレイアがくらうことになった。
2-4.エグザキューンの攻撃
このように主要人物がそれぞれ別の課題に直面したことで、結束力が弱まったところで大きな災いが復活する。
ジェダイアカデミーがあるヤヴィン第四衛星の遺跡には実は4千年前のシス大戦で封印されたシス卿エグザキューンの霊体がジェダイアカデミーのフォースに反応し復活したのだ。
霊体の彼は、ソロかがルークに託したキップデュロンに魔の手を伸ばす。
キップとキューンの前にルークが立ちはだかるが、訓練生が駆け付けた時にはルークの鼓動と呼吸が止まっていた。
このイラストでエグザキューンのやばさが伝わると思います。
2-5.そして、、、
キップデュロンはヤヴィンから離れサンクラッシャーを盗み破壊行為を繰り返す。
訓練生たちはルークが仮死状態のため、自力でエグザキューンと立ち向かわなくてはならない。
モンモスマは成すすべもなく、死が刻一刻と迫っている。
この混乱を極めた銀河を救うことができるのだろうか。。。。
3.今作の見どころ
3-1.テンポと読みやすさ
今作は三部作6冊もあるのにも関わらずテンポが抜群にいいんですよね。
あらすじを読まれたらわかると思うのですが、すごい沢山の話が流れるように交差しながら進んでいくのが今作の特徴だと思います。
3-2.主要人物の漠然とした不安が見える
今作は復活した皇帝を倒したことで、小さな残党は残っているものの帝国との戦いにひと段落ついたわけです。
だからこそレイアはこの新共和国の体制に綻びがあるからこそスローンや皇帝の復活があったのではないのか?
今のままでは同じことを繰り返すだけなのでは?
という将来に対する不安が感じ取れる描写がります。
そしてルークも師匠であるヨーダから全てをきちんと教わったわけでもないのに、マスターになる資格があるのか?
オビワンの弟子アナキンがダースベイダーになったように、同じことを自分が繰り返すのではないか?
と悩むわけです。
これまでにない一面を観ることができます。
3-3.これまでのレジェンズ設定大集合
ジェダイアカデミーのメンバーがすでに登場している人物、もしくは関連する人物であったり。単語だけでも「シ=ルウク」が登場したりとちゃんと『バクラの休戦』も触れてるあたりがすごいです。
3-4.強すぎる古代のシス卿エグザキューン
いや~、この3部作はキップデュロンやらダーラ提督やら敵役が登場しますがエグザキューンの存在感は半端ないです。
なぜなら4千年前のシス大戦については『ダークエンパイア三部作』の時から触れていたからです。
『ダークエンパイア三部作』では「そんな時代もあったよ」程度のおまけ要素でしたがが、今作でメインの要素として扱われます。
これまでルークの敵は帝国もしくは帝国残党でした。ですがこの戦いを描くことで、ルークも何万年も続く光と闇の戦いの一部なんだという事を表現していて、レジェンズだからこそ味わえる面白さなのだと感じました。
3-5.新体制となり新たな時代へ、、、
結局、エグザキューンは敗れルークはキップデュロンを改心させてマスターとしても成長し、その地位を確固たるものへとしました。
ハンソロも新共和国の将軍でありながらギャンブラーの一面もありましたが、今作は父親として成長しました。
そしてレイアもモンモスマから新共和国元首の座を譲り受ける。
このようにとうとう銀河の体制が映画の時から大きく違うものになってきました。
これからのレジェンズ作品のテイストもまた違ったものが見れそうで楽しみです。
4.最後に
これまでのレジェンズは新共和国時代といえども映画本編から地続きでしたが、今作からはすごく新しい時代のスターウォーズ小説を読んでいる感じがして面白かったです。
さあ次回以降紹介するのは未翻訳シリーズ『ジェダイ伝説』です!
舞台となるは今作や『ダークエンパイア三部作』で触れられた「シス大戦」の時代です!!
それらの全貌はどのようなものなのか、順を追って紹介していきます!
長文読んで頂きありがとうございました。
amazonのリンク貼っておきます。
・『ジェダイの末裔』上巻(左) 下巻(右)
・『暗黒卿の復活』上巻(左) 下巻(右)
・『フォースの覇者』上巻(左) 下巻(右)
過去記事もよろしくお願いします。